殺し屋シュウの七話目

 雪景色の小道沿いに柵が続き、無数の牙を見せている。
 張りめぐらされた五列の有刺鉄線が真冬の陽光を跳ね返し、おれの目を撃つ。
 緑の迷彩色のベストからペンチを取り出して切断、身をくぐらせた。
 GTホーキンスのトレッキング・シューズで残雪を踏みしめ、コンパスが教える通路へと森を進む。緑の布で覆ったスナイパー・ライフルを取り出すのは、もう少し人里を離れてからにしよう。
 敵地に侵入して、まずはメイク。冬枯れの森を見渡せば、針葉樹の緑色と残雪の白が半々の割合だ。携帯用の迷彩ペイントを露出している肌に塗る。鏡を見て、濃い緑、薄い緑、黒の三色で顔にまだら模様を描いた。