「これがわたしの作った、最も優秀なロボットです。なんでもできます。人間にとって、これ以上のロボットはないといえるでしょう」

 と博士は、とくいげに説明した。それを聞いて、お金持ちのエヌ氏は言った。

「ぜひ、わたしに打ってくれ。じつは離れ島にある別荘で、しばらくのあいだ、ひとりで静かにすごすつもりだ。そこで使いたい」

「お売りしましょう。役に立ちますよ」

と、うなずく博士に大金を払い、エヌ氏はロボットを手に入れることができた。