ホラー短編集「くさり」の一話目。

たくさんの資産を持っている会社社長「彼」は後一ヶ月の命。

彼の病室には、毎日、親類が訪れ、資産の配分で罵り合いを続けている。

その彼に医者は、こう提案する。

「脳の保存にしなさい。あんた、脳だけになれば何年生きられ続けると思う。

理論的には何百年だって生き続けられるんだぜ」


「理論的には何百年も」

「理論的には何百年も」


医者のそのことばは、彼の頭の中に響きわたった。