同名の短編集の中の一話です。


三好清吾は工場街で小さな連れ込み旅館を経営してます。

ある日、あるカップルが客として現れます。


「いや、いやだ、帰る」

「ちょっとだけだよ。休むだけ、な、いいじゃないか」

「痛いから、手を放して」


よくある話です。


二人は、部屋へ上がったものの、トラブルが再発します。


「いやあ、やめて!」

女は帳場へ逃げ込んできました。


しかし、女中たちは女を説得します。

「あなたも、ちゃんとお話し合いをして、その上でこういう所へ来たんでしょう」


結局、飢えて牙をむく野犬に等しい男の前へ、無理矢理女を押し戻しました。


この女との関係で、三好は 相場を始めることになっていきます。


男は、女をどうやって手に入れるか。金をどうやって手に入れるか。

それに尽きる。

そんな話だったなぁ。ヽ(;▽;)ノ