同名の短編集の中のラストの小説です。

「よい人生とは、よい検索だ」

僕たちの心の半分は、すでに電子の世界にひたっています。

いや、もしかしたら、半分どころか、ほぼ全てが、バーチャル空間を生きている人もいるかもしれません。

そんな思いを漂わせながら、物語は始まっていきます。


一方、リアルな世界では、「負け犬」と呼ばれる青年たちのあがきが書かれています。

確かに、人を「勝ち」と「負け」に分類する手法がトレンドとなって、しかもそれが続いていくだろうと思われます。

ただ、僕は前ほど「勝ち」の人たちをうらやましいとは思わなくなってきました。


また、この話の中には、ある「秘密倶楽部」が出てきます。

かなり気持ちの悪い描写がありますが、ほんとうにあんな気味の悪い結社が存在するのでしょうか。


人の嗜好はさまざまでしょうが、僕には理解できないなぁ。