「電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ」の中の短編です。

 ひとり残らず娼婦たちが消えた春の池袋で、おれが二十六歳のルーマニア人の代わりに出会ったのは、十四歳のビルマ人だった。ルーマニア人は女で、ビルマ人は男の子だった。だが、どちらもやっている商売は変わらない。花を売る。春を売る。売ってはいけないものを売る。


ある日、マコトがカットフルーツを作っていると、そこに、ビルマ人の中学生が座り込んできます。

「あの、その箱のなかのパイナップル捨てるんですよね」

男の子は、恥ずかしそうにしながらも、変色したパイナップルの切り落とした部分をもらって帰ります。


この、貧しいながらも素直なビルマの少年が娼婦、いや、娼夫をやっているとは思いませんでした。


石田衣良には、「娼年(しょうねん)」という作品で、男娼を描いてますが、
この作品では、未成年の援助交際。しかもビルマ人の中学生のストーリーになっています。

池袋ウエストゲートパークらしい組み立て方ですね。