短編小説読んでみた

福岡の便利屋

2013年03月

同名の短編集の中のラストの小説です。

「よい人生とは、よい検索だ」

僕たちの心の半分は、すでに電子の世界にひたっています。

いや、もしかしたら、半分どころか、ほぼ全てが、バーチャル空間を生きている人もいるかもしれません。

そんな思いを漂わせながら、物語は始まっていきます。


一方、リアルな世界では、「負け犬」と呼ばれる青年たちのあがきが書かれています。

確かに、人を「勝ち」と「負け」に分類する手法がトレンドとなって、しかもそれが続いていくだろうと思われます。

ただ、僕は前ほど「勝ち」の人たちをうらやましいとは思わなくなってきました。


また、この話の中には、ある「秘密倶楽部」が出てきます。

かなり気持ちの悪い描写がありますが、ほんとうにあんな気味の悪い結社が存在するのでしょうか。


人の嗜好はさまざまでしょうが、僕には理解できないなぁ。

 

「電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ」の中の短編です。

 ひとり残らず娼婦たちが消えた春の池袋で、おれが二十六歳のルーマニア人の代わりに出会ったのは、十四歳のビルマ人だった。ルーマニア人は女で、ビルマ人は男の子だった。だが、どちらもやっている商売は変わらない。花を売る。春を売る。売ってはいけないものを売る。


ある日、マコトがカットフルーツを作っていると、そこに、ビルマ人の中学生が座り込んできます。

「あの、その箱のなかのパイナップル捨てるんですよね」

男の子は、恥ずかしそうにしながらも、変色したパイナップルの切り落とした部分をもらって帰ります。


この、貧しいながらも素直なビルマの少年が娼婦、いや、娼夫をやっているとは思いませんでした。


石田衣良には、「娼年(しょうねん)」という作品で、男娼を描いてますが、
この作品では、未成年の援助交際。しかもビルマ人の中学生のストーリーになっています。

池袋ウエストゲートパークらしい組み立て方ですね。 

「電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ」の中の短編です。

”それはカウントダウンまで最後の十日間を切った年の瀬のことだった。”

マコトは池袋の町で路上に座っているオヤジと出会いました。


”この場所で平成9年12月27日午前1時すぎ、殺人事件が発生しました。
 その時刻に、怪しい人物や行動を目撃した人は下記までご一報ください。
                                 池袋警察署”


そのオヤジは、5年前に息子を殺されていました。 

そのオヤジの息子、トシは、上野初のチーム、「アポロ」の頭でした。

いつものように、マコトは事件の謎を追い始めます。



そうそう、たまに出てくる「池袋署」の署長、「礼にい」の階級は警視正だそうですよ。 

「電子の星 池袋ウエストゲートパークⅣ」の中の短編です。
 
 不景気もどんづまりのニッポンで最高のヴェンチャービジネスがなにか、あんたは知っているかい?

そんな文句から物語は始まります。


池袋ウエストゲートパークでも常連だった双子の兄弟。

そうです。Gボーイズのキング、タカシのそばに、いつもそびえていた、「ツインタワー1号、2号」

なんと、彼らがラーメン屋を始めたところから事件は発生します。

いつものように、マコトは、その事件の真相を探るべく、池袋の街を疾走していくことに・・・

この小説の題、「ラーメンライン」とは、よくテレビなどで見る。人気ラーメン店の行列。

あの人の列を「ラーメンライン」とは、よく名づけたものだ。(・∀・)


それにしても、いやあ、あのツインタワーが「ラーメン屋」になってるなんて/(^o^)\。 

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